【中級編】プレイスタイルとアジャスト Part2 〜コーリングステーションとLAG〜

プレイスタイルごとのアジャストが大事!

ジョーズ

前回簡易的アジャストGTO的アジャストの2種類のアジャストについて話をしたよ。

ジョーズ

簡易的アジャストはレンジ・プレイライン・ポジションの三要素が大事なんだったね。

チンアナゴ

アジャストってまじめに考えたことなかったけど、奥が深いんだねえ。

ジョーズ

これまで【初級編】と【中級編】でプリフロップのレンジやポストフロップの戦い方を説明してきたけど、次につまづきやすいのがこのアジャストなんだ。

ジョーズ

よくありがちなのが、「自分だったらこうプレイする、だから相手のハンドはこうだ!」って考えちゃうことだね。

チンアナゴ

ああ、それよくやっちゃうかも。

ジョーズ

ポーカーに慣れてくると自分の戦い方が固まってくるから、相手にもそれを求めちゃうんだね。でも、それは根拠のない思い込みなんだ。相手は相手の論理でポーカーをやってるからね。

ジョーズ

だから「このタイプの相手だったらどうするか」を常に考えないといけないんだ。

チンアナゴ

ふーむ。それで相手がどういうタイプなのかが大事なんだね。

ジョーズ

そういうこと!今回はカジノによくいるプレイスタイルのコーリングステーション(ルースパッシブ)ルースアグレッシブを取り上げるよ。
この二つのスタイルにうまくアジャストしてみよう!

コーリングステーション(ルースパッシブ)のアジャスト

ジョーズ

まずはコーリングステーション(ルースパッシブ)の簡易的アジャストから見ていこうか。

チンアナゴ

今日はね、私が見込んだピカイチのコーリングステーションを連れてきたよ!

チンアナゴ

ふふふ、ジョーズくんにアジャスト方法を教えてもらおっと。

ジョーズ

チンアナゴちゃんの人間関係が心配だよ。

チンアナゴ

おーい、こっちこっち!

クラゲ

こんにちは・・・。

ジョーズ

あ、どうも。はじめまして。

チンアナゴ

友達のクラゲちゃん!小中高と一緒だったんだ。

クラゲ

ポーカーはたまにチンアナゴちゃん達とやるんですけど、あんまり勝ったことはないかな・・・。休日は図書館とか植物園で過ごすのが好きです・・・。

チンアナゴ

クラゲちゃんは昔っから流されやすくて、押されるとそのままズルズルいっちゃうタイプなんだよねえ。

ジョーズ

なるほど、典型的なコーリングステーションだね。じゃあ、ポーカーについて話を聞いてみようか。

クラゲ

いろんなハンドで参加してみて、強い役ができればうれしいです・・・。
相手の方にベットされても、ペアかドローがあればついついコールしてしまいます・・・。

クラゲ

いえ、ダメなのはわかってるんですけど、まあいいかなって・・・。
あ、あとリンプインも好きです・・・。スーテッドとかポケットペアを持ってると、フロップを見てみたいなって・・・。

クラゲ

大人数で皆さんと一緒にフロップを見るのが好きです・・・。

ジョーズ

案外しゃべり出すと止まらないね。

チンアナゴ

根はおちゃめな子なんだよ。

ジョーズ

OK、じゃあコーリングステーションの特徴をまとめてみようか。

コーリングステーションの特徴
  • 広いレンジで参加しがち(ルース)だが、ベットやレイズは少ない(パッシブ)
  • レイズは非常に強いハンドでしかしない
  • ボトムペアやドローなど、真ん中の強さ(マージナル)よりも弱いハンドでベットに対してコールをする
  • リンプインしがち
チンアナゴ

なーるほど。確かにクラゲちゃんそのものだね。
それでアジャストはどうすればいいの?

ジョーズ

これがコーリングステーションに対する簡易的アジャストだよ。

コーリングステーション・アジャスト
  • レンジをタイトにし、ショーダウンの勝率を高くする。
    • コーリングステーションはなかなかフォールドしないため、頻繁にショーダウンまでいってしまう。
  • ブラフの頻度を下げる
    • コーリングステーションはなかなかフォールドしないため、ブラフが利きにくい。
    • ただし、IPからのフロップのセミブラフは有効な場合がある。ドローが引けなかった場合、ターンはチェックする。
  • TPTKやツーペアなどの強いハンドで大きくバリューベットを打つ
    • 普通ならフォールドされてしまうベットサイズでも、コーリングステーションはコールする。
  • シンバリューベットを打つ。
    • マージナル以下のハンドにコールしてもらう。
  • プリフロップのリンプインに対してレイズ(アイソレート)する。
    • ベットサイズは最低でも「3bb+(リンプインしている人数×1bb)」。
  • リンプインしているプレイヤーに対してIPにいる場合は、特に広いレンジでアイソレートできる。
    • アイソレートする際のハンドは投機的なものよりも勝率の高いものを選ぶ。
      • [88+]、[ATo+]、[KJs+]など。
  • コーリングステーションがレイズをしてきたときはTPTKでもフォールドする。
    • コーリングステーションはレイズやベットの頻度が低く、特にブラフのレイズ頻度が低い。
    • コーリングステーションのレイズにはプリフロップでは[AA]、[KK]などのプレミアハンド、ポストフロップではツーペア以上などの強いハンドが多く含まれている。
    • ナッツ級のハンドを持っているときはレイズに対してリレイズオールインする。
チンアナゴ

ふむふむ。全体的に大きくバリューを取って、ブラフは控えめにするのがいいんだね。

ジョーズ

そういうことだね。
コールしすぎるのがコーリングステーションの特徴であり弱点だよ。

チンアナゴ

ねえ、何かアジャストの具体例を出してよ。

ジョーズ

OK。例えばこんなのはどうかな。BBがコーリングステーションだよ。

SB vs BB AA
解説:コーリングステーションへのアジャスト
  • プリフロップ
    • SBはOOPでポットを大きくすることがIPと比べて難しいので、少し大きめの4bbにオープン。
  • フロップ [K❤️][T♣️][4❤️]
    • ウェットなボードでドローが多いため、コーリングステーションからバリューを取れるハンドが多くなっている(K、Tのペア、ストレートドロー、フラッシュドロー)。
    • そのため、大きめのバリューCBを打った。
  • ターン [9♣️]
    • [9♣️]は[QJ]のストレートを完成させ、[T9]をツーペアにさせるカードだが、依然としてコーリングステーションのレンジには[KQ]、[KJ]、[JT]、[QT]、フラッシュドローなどの[A♠️][A♦️]より弱いハンドが多数ある。
    • それらのハンドは[9♣️]によってさらにアウツが追加されているため、そうしたハンドからバリューを取るために大きなベットを打った。
    • ここでBBからレイズが返ってきたら[QJ]、[KT]、[T9]、[44]などが濃厚なのでフォールドすべき。
  • リバー [4♣️]
    • 4が落ちたことで[K♣️][Q♣️]や[K♣️][J♣️]はフラッシュになるが、そうしたハンドはBBのレンジの中のごく一部であり、大半はフラッシュでない[KQ]、[KJ]、[K8]、[AT]、[QT]、[JT]などのワンペアか、ターンでレイズしなかった[KT]、[K9]、[T9]などのツーペアである。
    • リバーの[4♣️]でSBはトップツーペアを手に入れたため、BBの大半のレンジには勝っており、バリューベットができる。
    • SBのレンジには引けなかったハートのフラッシュドローがあり、さらにBBはコーリングステーションであることを考慮して、SBはバリューのオーバーベットを打った。
ジョーズ

解説は上のボックスをクリックしてね。

チンアナゴ

すっごい勢いでベットするんだね。

ジョーズ

ポイントはリバーのベットだよ。
こういうところで恐れずにコーリングステーションに対してベットしていけば、長期的に見てアジャストすることができるからね。

ルースアグレッシブLv.1のアジャスト

ジョーズ

さて、次にルースアグレッシブLv.1(LAG Lv.1)の簡易的アジャストについて見ていこうか。

チンアナゴ

Lv.1ってのはなに?レベル1?

ジョーズ

うん、実はね、LAGはうまくやればすごく強いプレイスタイルなんだ。
ルースだけどバランスの取れたレンジにしたり、相手のプレイスタイルを観察して特定の相手に対してだけアグレッシブにプレイするとかね。

ジョーズ

でも、今回紹介するのはカジノの低レートによくいるような、まあ、こう言っちゃなんだけど、下手なLAGだね。
僕はLv.1とLv.2で区別してるよ。

チンアナゴ

おっけー!じゃあ今日連れてきたのは多分Lv.1だから大丈夫!

ジョーズ

じゃあ、次の方どうぞ。

課長補佐

まいど!おはようさん!!

ジョーズ

はい、おはようございます。

チンアナゴ

うちの上司だよ。

チンアナゴ

課長、こちらジョーズくん。私のポーカーの先生です。

課長補佐

課長補佐やけどな!いやあ、ポーカーの先生なんやてね。
ええなあ、ワイも学ばせてもらおかな!ガツーンと稼いで会社辞めたろかい!ダーッハッハ!

ジョーズ

ははは。

チンアナゴ

この人いつもこんな調子なんだよ。

ジョーズ

こりゃまた典型的なLAGだね。じゃあ、ポーカーについて話を聞いてみようか。

課長補佐

ポーカーってのはな、チップを積んだやつがいっちゃん強いねん。ハンドなんか関係あらへん。相手がチェックやらコールで弱み見せたらバチーン行ったりゃええねん!ま、一種のチキンレースやな!

課長補佐

チキンレースいうてわかるか?今の若い子は知らんかもしれへんけど、昔、ジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』いう映画があってやな、崖に向かって車を走らせるあの有名なチキンレースはこの映画が元ネタやねん。

課長補佐

ワイがちっさい頃の金曜ロードショーはこういう過去の名作をよう流しとった。せやけど最近はようわからへん漫画原作の邦画かジブリの連発やろ?あれはあかんわ。

ジョーズ

OK、じゃあLAG Lv.1の特徴をまとめてみようか。

チンアナゴ

私はジブリうれしいけどなー。

ルースアグレッシブLv.1の特徴
  • 広いレンジで参加し(ルース)、積極的にベットやレイズをする(アグレッシブ)。
  • フロップ、ターンのCB率が高い。トリプルバレルを打つこともしばしばある。
  • 特に相手がチェックやコールをして弱みを見せると、どんなハンドを持っていてもベットする。
  • アウツがないエアーハンド、マージナルでショーダウンバリューがあるハンドでも構わずベットする。
チンアナゴ

ふむ、確かに課長はこんなスタイルだね。それでそれで?どうやってアジャストすればいいの?

ジョーズ

これがLAG Lv.1に対するアジャストだよ。

ルースアグレッシブLv.1・アジャスト
  • LAGよりもタイトなレンジで戦い、ショーダウンの勝率を高める。
  • IPで戦う。
    • OOPでLAGの3ベットにコールしたり、フロートをしたりするのは控える。
    • LAGはベット率が高く、OOPでAハイやミドルペアなどのマージナルなハンドを持っているとき、何度もベットにコールするのは難しい。
  • LAGの左隣に座る。
    • よりIPを取りやすい位置に座る。
  • LAGのオープンに対して、通常よりも少し広いレンジで3ベットを打つ(ライト3ベット)。
    • プリフロップは3ベットの頻度を高めることでルースなオープンに対応する。
  • LAGのベットに対して、強いハンドまたはドローハンドでレイズする。
    • ポストフロップではレイズとスロープレイを使い分ける。
    • ウェットなボードの場合、ルースアグレッシブのベットに対してオーバーペアやツーペアのような強いハンドと、フラッシュドロー・ストレートドローなどの弱いハンドを混ぜてIPからレイズする。
  • LAGのベットに対して、強いハンドでコールする(スロープレイ)。
    • ボードがドライなとき、TPTK+のような強いハンドはスロープレイに回し、LAGのベットにIPからコールし続ける。
チンアナゴ

ふむ。コーリングステーションと比べてちょっと複雑だね。

ジョーズ

まず、LAGへのアジャストで一番大事なのはポジションだよ。IPで戦うことが何よりも重要なんだ。

チンアナゴ

ふーん。どうしてなの?

ジョーズ

LAGはベット率が異常に高いよね。
ということは、例えばOOPでマージナルなハンドを持ってても、LAGのベットに何度もコールできないんだ。

ジョーズ

別の言い方をすれば、ポジションが悪いとエクイティを実現しにくいんだね。

チンアナゴ

そりゃそうだよね。ミドルペアやAハイじゃあ、トリプルバレルにコールなんてできないもん。

ジョーズ

そういうアグレッシブなプレイヤーにアジャストするためには、ベットにリスクを負わせる必要があるよね。
そこでIPからのレイズやスロープレイが有効になってくるんだ。

ジョーズ

プリフロップではライト3ベットでルースなオープンにリスクを負わせられるよ。

ジョーズ

ポストフロップでは強いハンドとドロー系のハンドを混ぜてレイズしたり、ドライなボードではセットやツーペアでスロープレイをすることで、LAGのベットにリスクを負わせられるんだね。

チンアナゴ

ふーむ、何かアジャストの具体例を出してよ。

ジョーズ

OK、こんなのはどうかな。COがLAGだよ。

解説:ルースアグレッシブへのアジャスト(1)
  • プリフロップ
    • COのLAGは広いレンジでオープンしてきており、自分はIPが確定している。
    • ここではコールではなく、ライトに3ベットを打つことでルースなオープンにアジャストしようとした。
  • フロップ [4♠️][4♦️][7♠️]
    • LAGのドンクベットは[JJ]、[TT]、[99]などのオーバーペア、7のワンペア、[65]のストレートドロー、4のトリップスなどのほかに、Kハイ、Qハイなどの弱いハンドも含まれていると考え、今回はフラッシュドローでブラフレイズした。
チンアナゴ

おおー、こっちもアグレッシブにいくんだね。

ジョーズ

大事なポイントは[AA]、[KK]、[QQ]などでも同じプレイラインを取るってことだよ。

ジョーズ

プリフロップはもちろん3ベットを打つし、ポストフロップもLAGのドンクベットに対してレイズするべきだよ。すごく広いレンジでLAGはドンクベットを打ってる可能性が高いからね。

ジョーズ

こういうふうに、強いハンド(オーバーペア)と弱いハンド(フラッシュドロー)を混ぜてレイズすると、LAGはもうどうしていいかわかんなくなるよね。

チンアナゴ

なるほど、LAGのベット打ちまくり作戦を無効にしちゃうんだね。

ジョーズ

もう一つ見てみようか。今度はLJ(MP2)がLAGだよ。

CO vs UTG 88
解説:ルースアグレッシブへのアジャスト(2)
  • プリフロップ
    • [8♦️][8❤️]はLAGのルースなレンジに対して十分強いかもしれないが、今回はアーリーポジションからLAGはオープンしているので、案外タイトなレンジかもしれないのでコールを選択した。
  • フロップ [A♠️][8♣️][7❤️]
    • [8♦️][8❤️]より強いハンドは[AA]のみ。
    • ここでLAGのCBに対して[8♦️][8❤️]がレイズすると、Kハイ、Qハイ、弱いペア、[T9]などをLAGが持っていた場合、フォールドされてしまう可能性がある。
    • また、ドライなボードなので、ターン以降で[8♦️][8❤️]が逆転される可能性はかなり低い。 そのため、CBに対して単にコールするスロープレイを今回は選択した。
  • ターン [Q♠️]
    • [8♦️][8❤️]が逆転されたとしたらLAGが[QQ]を持っている場合のみ。
    • レアケースなので、フロップで[8♦️][8❤️]が勝っているならターンでも勝っている可能性が高い。
    • ただし、スペードのフラッシュドローやストレートドローをLAGが手に入れた可能性はある。
    • [8♦️][8❤️]はスロープレイを続けるか、ダブルバレルにレイズするかの選択だが、Aハイボードはプリフロップ・アグレッサーであるLAGのレンジに有利であるので、LAGはリバーでもブラフベットを打つ可能性が高いと読み、今回はスロープレイを継続した。
  • リバー [4♠️]
    • [8♦️][8❤️]は[AA]、[QQ]、[65]、スペードのフラッシュに負けているが、ツーペアや7のセットには勝っており、LAGのレンジにはブラフもあることがわかっているので、ここでの選択は明らかにコールかレイズである。 今回は負けているハンドが多いので、単にコールを選択した。
ジョーズ

これはスロープレイの例だったね。

チンアナゴ

なるほど〜!単純に3回コールしたように見えるけど、結構いろいろ考えてるもんだね。

ジョーズ

今日紹介したコーリングステーションとLAG Lv.1は、どちらもカジノでよく見るプレイスタイルだよ。

ジョーズ

アジャストの戦略を立てたいなら、まずはこの二つを押さえておきたいね。

チンアナゴ

そういえば、どちらのアジャストもタイトなレンジになってたね。

ジョーズ

そう。だから初級編でおすすめしたオープンレンジや3ベットレンジは、かなりタイトなものになってるんだね。

チンアナゴ

じゃあさ、もしもカジノでそういうタイトなプレイヤーに遭遇したらどうすればいいの?

ジョーズ

大丈夫。
タイトなプレイヤーを狩るためのアジャストもちゃんとあるのさ。

チンアナゴ

今回のまとめッ!

今回のまとめ

今回のまとめ
  • 「このタイプの相手だったらどうするか」を常に考えてアジャストしよう!
    • コーリングステーションの特徴と簡易的なアジャスト方法を紹介したよ
    • ルースアグレッシブLv.1の特徴と簡易的なアジャスト方法を紹介したよ
  • どちらもタイトなレンジで戦うことが大事!
ジョーズ

相手がどのプレイスタイルかを見極めるためには、相手がショーダウンしたハンドがヒントになるよ。

ジョーズ

次回はタイトなプレイヤーに対するアジャストを紹介するよ!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ジョーズさんとチンアナゴちゃんのやり取りを楽しく見させてもらいながら、ポーカーの勉強をさせてもらってます。
    とてもわかりやすくかつ面白いので続きを待ち望んでおります。
    ありがとうございます。
    何度も読み返しております。

    • コメントありがとうございます!
      現在ブログ全体を改修中ですので、ひと段落したらまた記事を増やしていこうと思います!

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