今回のお題:フロップでどう戦えばいいかわからない!
ジョーズくん、カジノでボコボコにされちゃった。もう今月のお小遣いがすっからかんだよ。
あらら。でも生活費には手を出さなかったんだね、安心したよ。
くー、あそこで相手がAを引かなければ私が大勝ちしてたのになあ。3枚しかアウツがなかったくせに引きやがって・・・。あー、悔しい!
負けエピソードを語るようになったらポーカーにハマってきた証拠だね。
チンアナゴちゃん、実際にカジノでプレイしてみてどうだった?迷ったりわからなかったりしたところがあったんじゃない?
うーん、前回までの話でプリフロップはわかったんだけどな。でも、フロップでいつベットすればいいのかわかんなかったよ。
フロップでの正しいアクションはつまづきやすいところだね。じゃあ、今回のテーマはズバリ「ポストフロップの戦い方」にしようか。フロップではまず何を考えて、どんなときにベットやコールをすればいいのか、知りたいんじゃない?
あ、それ知りたい!
これは大事なトピックだから、4回に分けて解説していくね。
ほーい。
フロップではまず何を考えるべき?
さて、チンアナゴちゃんはフロップがめくれたらまず何を考えるかな?
何を考えるか?うーん、ベットするかフォールドするか?
それも大事だけど、もっと先に考えるべきことがあるんだ。フロップで一番大事なポイントだよ。
何だろ、わかんないなあ。
自分のハンドの強さを測ることだよ。ポーカーはプリフロップとフロップでハンドの強さが変わるんだ。例えば、AAはプリフロップではすごく強いけど、もしフロップが876だったらAAはもはや最強ではないんだ。T9や54はストレートができてるし、87、76、86はツーペア、88、77、66はセットになってるからね。ほかにも、ワンペア+フラッシュドロー+ストレートドローの65はAAに対して63%の勝率があるよ。
そっか、最強のAAでもただのワンペアだもんね。ツーペアとかストレートとか、強い役ができてそうなフロップだと、AAはちょっと自信がなくなっちゃうね。
そうそう。プリフロップでは自分のオープンレンジ・コールレンジにあるハンドでオープン・コールをすればいいんだ。でも、いざフロップが開くと、自分のハンドは強くなったり弱くなったりするんだね。
だから、フロップではまず最初に自分のハンドの強さがどう変わったかを確かめるべきだよね。正確に強さがわかれば、それに応じて正しいアクションもできるってわけさ。
なーるほど!確かに自分のハンドが勝ってるのか負けてるのかわかんないと、アクションしようがないもんね。
自分のハンドの強さを測る方法は?
でもさ、強さを測るって、実際どうすればいいの?
「AKだけど、ペアができなかったからAハイか・・・」とか、「87がストレートになった!やったぜ!」とか、そのぐらいしかわかんないよ。
強さを測る方法はね、ズバリ相手のレンジのランキング表を作ることなんだ。フロップがめくれたとき、相手の持っていそうなハンドを強い順に並べてみて、そのランキングと自分のハンドを比べたら、自分のハンドが相手のレンジに対してどのくらい強いのかがわかるでしょ。
相手の持ってそうなハンドが強い順にわかれば、それと自分のハンドを見比べて、自分のハンドの強さがわかる・・・。確かに!
ところで、そのランキング表ってどうやって作るのさ?
ランキング表を作るやり方は二つあるよ。下の図を見てごらん。
これがポストフロップのガイドラインだよ。
左側のプリフロップはオープンレンジやコールレンジに従ってプレイするってことだね。
右側はポストフロップだよ。「自分のハンドの強さを測って、正しいアクションをしよう!」、これがポストフロップの最大の目標なんだ。この目標を達成するために、Step1とStep2があるわけさ。
ふーん。そこでこのStep1がランキング表を作るための二つのやり方なのね。
そういうこと!「じっくりコース」と「らくらくコース」があるよ。どちらもランキング表を作るための方法だね。
それでそれで?この「じっくりコース」と「らくらくコース」って何が違うの?
OK、まずはそれぞれのコースの特徴を説明するね。
「じっくりコース」は相手のポジション・アクション・プレイスタイルをもとに相手のレンジを厳密に考えて、それを強い順に並べてランキング表を作ろうっていう方法だね。手間がかかるけど、かなり厳密なランキング表ができるよ。
相手のポジション・アクション・プレイスタイルか。確かにどれも相手のレンジに影響しそうな感じ。
うん。僕はこのポジション・アクション・プレイスタイルをレンジのヒントって呼んでるよ。相手のレンジを知りたいなら、まずはこの三つをヒントにして推理するからね。
おっけー、理解した。「らくらくコース」のほうが気になる!楽して勝ちたい!
うん、その名の通り「らくらくコース」はもっと簡易的なやり方だよ。
フロップでめくれた3枚のカードでフラッシュ・ストレートなどのドローがあるかなどのボードテクスチャーをもとにして自分のハンドの強さを測るやり方だね。
「じっくりコース」ほど正確なランキング表は作れないけど、楽に判断ができるんだ。ポーカーはそういう粗い判断でも十分な場面もあるからね。
正確だけどちょっと大変なじっくりと、楽だけど正確じゃないらくらく、か。うーん、どっちのコースを使えばいいのさ?
どっちも使えばいいんだよ。まずは「らくらく」でざっくりやってみて、それで形勢判断が微妙なときなんかは改めて「じっくり」で考えてみたりね。どちらも矛盾するものじゃないから、ケースバイケースに使い分ければいいのさ。
ふーん、そういうもんなのか。
いろんな引き出しを持っておいて、柔軟に使い分ければいいんだよ。
じゃあ、今回は「じっくりコース」で相手のハンドのランキング表を一緒に作ってみようか。「らくらくコース」は次の回で解説しようかな。
おっけー、今回もよろしくね
Step1:「じっくりコース」とは?
さて、じゃあ相手のハンドのランキング表を作るためのStep1、「じっくりコース」を一緒にやっていこうか。
お願いしまーす。
一番初めにすべきことは「フロップで成立している役・ドローを強い順に並べてみること」だよ。まずこれをやらないと何も始まらないからね。
役・ドローを強い順に?どういうこと?
とりあえず、実際にやってみようか。例えば、こんな状況を考えてみて。
チンアナゴちゃんのハンドはAQs、今回はUTGからオープンしましたと。BBだけがコールして、ヘッズアップです。
AQsは強いハンドだね。よしよし。
フロップはA35だとするね。チンアナゴちゃん、このフロップで一番強いハンドは何かな?
うーん、AK?あ、AAのほうが強いかな。
正解は42だよ。ストレートがあるからね。
あ、そっか。
このフロップの役やドローを強さ順に並べるとこうなるよ。
- 42(ストレート)
- AA、55、33(セット)
- A5、A3、53(ツーペア) 54、52、64、76(コンボドロー)
- AK、AQ・・・A6(Aのワンペア)
- A4、A2、54、52、43、32(ワンペア+ガットショット・ストレートドロー)
- KK、QQ・・・22、65など(K〜2のワンペア)
- KQ、87など(フラッシュドロー)
- K4、K2など(ガットショット・ストレートドロー)
- KJ、98など(ハイカード)
※このフロップではAQなどのただのAペアのほうが、A4などのAペア+ストレートドローよりもキッカーが強いため、勝率が高くなっています。
このランキング表を見ると、チンアナゴちゃんの持ってるAQはワンペアの中では2番目に強いことがわかるでしょ?
そっか、これが自分のハンドの強さを測るってことなんだね。
うん。自分はフロップでどんな強さなのか、どういう状況なのか、これで多少はわかったよね。
そだね、冷静に考えるとストレートとかツーペアに負けてるのか。
ところで、この「役・ドローのランキング表」はどうやって作ればいいの?
難しく考えなくていいよ。まずは強い役から並べてみるんだ。ストレートフラッシュ=なし、クワッズ・フルハウス=なし、フラッシュ=なしだから、最強はストレートだね。次がセット、ツーペア、ワンペア、ハイカードだよ。
でも、ここで一つ注意。フラッシュやストレートのドローは現状ではハイカードだけど、ストレートドロー+フラッシュドローみたいな複数のドローの組み合わせ(コンボドロー)はアウツの枚数が多いから、50%以上の確率で強い役を作るんだ。そういうコンボドローはツーペアと同じ強さと考えていいよ。ちなみに、ワンペア+フラッシュドローもコンボドローとして扱ってるよ。
おっけー、とにかく強い役から並べていって、コンボドローはツーペアと同じ強さなのね。
そういうこと!さてチンアナゴちゃん、次はいよいよ「じっくりコース」のメインイベントだよ。
え?なになに?
相手のポジション・アクション・プレイスタイル(レンジのヒント)をもとに相手のレンジを考えて、この役・ドローのランキングから除外できるハンドを探すんだ。
うん、さっき、「じっくりコース」の説明でそんなこと言ってたよね。
でも実はあんまり頭に入んなかったんだよね。わかりやすく教えてくれるかな?
つまりね、プリフロップでBB(相手)はUTG(チンアナゴちゃん)のオープンにコールしてるんだから、限られたハンドしか持ってないはずなんだ。例えば相手がAAを持ってたらプリフロップで3ベット(リレイズ)してるはずだし、ストレートドローだとしても例えばK2を持ってるとしたら、よっぽどルースな相手だよね。
ということはだよ、さっきの「役・ドローのランキング表」には、実際には相手が持ってないハンドも含まてるんだよ。
つまりね、プリフロップでBB(相手)はUTG(チンアナゴちゃん)のオープンにコールしてるんだから、限られたハンドしか持ってないはずなんだ。例えば相手がAAを持ってたらプリフロップで3ベット(リレイズ)してるはずだし、ストレートドローだとしても例えばK2を持ってるとしたら、よっぽどルースな相手だよね。
ということはだよ、さっきの「役・ドローのランキング表」には、実際には相手が持ってないハンドも含まてるんだよ。
あ、そっか。相手が持ってないハンドと強さを比べてもしょうがないもんね。
そうそう。相手のレンジを考慮に入れればより正確なランキング表が作れるよね。そうすれば、チンアナゴちゃんのAQもより正確に評価できるってことさ。
じゃあ、次の章でやってみようか。
Step2:「じっくりコース」でランキング表を作る!
それじゃあ、レンジのヒントから相手のレンジを考えて、役・ドローのランキング表をバージョンアップしてみようか。今回はチンアナゴちゃんはUTGでオープン、相手はBBでコールしたんだったね。
えーっと、私がBBだったらどうするかな。BBで私がコールするレンジはこんなのだから、きっと相手もこんなハンドを持ってて・・・。
ストップ、その考え方は危険だよ。
え?なんで?
ハンドレンジはプレイヤーによって全然違うんだ。ルースなプレイヤーはUTGからでもQTsでオープンするだろうし、タイトなプレイヤーはAKsを持っていてもUTGからのオープンにコールするだろうね。「自分だったらこのレンジでコール/オープンするから、相手もそうするはず」と考えると、痛い目に遭うよ。
あー、そういえばカジノでもそういうのあったなあ。「この人、UTGなのにJ9sとか持ってんの!?そんなのわっかんねーよ!」みたいな。
ポーカーあるあるだね。特に初心者やエンジョイ勢はルースだから、思ってもみないハンドでストレートやツーペアを作ってくるよね。
じゃあ、どうやって相手のレンジを考えればいいのさ?
プレイヤーによってレンジは違うんだけど、どのプレイヤーにも共通した傾向はあるんだ。アーリーポジションほど狭いオープンレンジとか、コールレンジには投機的なハンドが多く含まれているとかね。あとは相手のプレイスタイルを観察することも大切だね。
そういうレンジのヒントをもとにレンジを推測するのが大事なのさ。
ふむふむ。今回だと、相手のレンジのヒントはどうなるの?
今回は相手のレンジをこう考えてみて。
相手はBB(ポジション)で、UTGからオープンにコールしてる(アクション)。プリフロップはAハイ、KTo+、Q9s+、J8s+、スーテッドコネクタ、ポケットペアは必ず参加するルースなプレイヤー(プレイスタイル)。
ふーん。その情報から相手のレンジを推理するんだね。
そうそう。相手のレンジ表をいちいち想像するのは大変だから、フロップを見ながら考えてみようか。
- 42(ストレート)
- AA、55、33(セット)
- A5、A3、53(ツーペア) 54、52、64、76(コンボドロー)
- AK、AQ・・・A6(Aのワンペア)
- A4、A2、54、52、43、32(ワンペア+ガットショット・ストレートドロー)
- KK、QQ・・・22、65など(K〜2のワンペア)
- KQ、87など(フラッシュドロー)
- K4、K2など(ガットショット・ストレートドロー)
- KJ、98など(ハイカード)
これがさっき作った役・ドローのランキング表だね。さて、このランキング表の強い順に見ていこうか。まずストレートの42。これは相手のレンジに入ってるかな?
うーん、相手はルースなプレイヤーだけど、さすがに42oは入ってないんじゃないかな。スーテッドコネクタは何でも参加するらしいから、もしかしたら42sも入ってるかも?
そうだね、そのぐらいの推理で十分だよ。じゃあ次、セットは?
ポケットペアはどれも参加するから、全部持ってるんじゃない?
ううん。相手のアクションをよく考えてみて。
あ、そっか。プリフロップで相手はコールしてるから、AAは持ってないのかな。
そのとおりだね。AAはプリフロップで3ベット(リレイズ)するハンドで、よっぽどトリッキーなプレイヤーじゃないとコールはしないよ。だから相手はAAを持ってなさそうだね。55、33のポケットペアはコールするから相手のレンジに入ってると。
さて、どんどんいこうか。ツーペアはどうかな?
Aハイは参加するプレイヤーだし、A5、A3は持ってそうじゃない?53はどうなんだろう・・・。さすがに53oは持ってないかな。53sはもしかしたら持ってるかも?
うん、僕も大体同じ意見だよ。持ってそうなハンドはA5s、A3s>A5o、A3o、53s>>>53oってところだろうね。
あと、オープンしたプレイヤーのポジションがUTGってことも考慮に入れてもいいかもね。UTGのオープンレンジがタイトだってことを相手が知ってれば、A5oなんかのドミネイトされやすいハンドではあまりコールしないかも、っていう考え方もできるかな。ちょっと根拠は薄いけどね。
ふーん。相手のポジションだけじゃなくて、オープンした私のポジションも推理のヒントになるのか。面白いね。
そう、使えるものはすべて使って情報戦を制するのさ。
さあ、次のコンボドローはどうかな?
スーテッドコネクタの54と76は絶対プリフロップでコールしてるよね。64はどうだろ、持ってるかも、ぐらいかな。52は・・・さすがに持ってないんじゃないかな。
そんなところだろうね。じゃあワンペア+ストレートドローはどう?
A4、A2、54、52、43、32だっけ?スーテッドの54、43、32(54、43など)なら持ってるんじゃない?オフスートならどうだろ・・・A4o、A2oはもしかしたら持ってるかも、54o、52o、43o、32oはほとんど持ってなさそうかな。
だんだん慣れてきたね、いい感じだよ。じゃあAのワンペアは?
AK、AQはプリフロップで3ベット(リレイズ)してるかもね。オープンしてきたポジションがUTGだから、もしかしたらコールに留めてるかもしれないけど、ほかのAハイと比べると持ってなさそうかなあ。
AJ〜A6はスーテッドなら全部コールしてるんじゃない?オフスートも大体全部持ってるかもね。
A以外のワンペアはどうかな?
KKとかQQはプリフロップで3ベット(リレイズ)してるから持ってないと。JJとかTTはUTG相手に3ベットするか怪しいから、一応入れといてあげようかな。99〜22は全部持ってそうだね。
ついでに残りも言っちゃうと、フラッシュはKQ以下のスペードのスーテッドコネクタは全部持ってそうかな。K2とかQ4とかのガットショット・ストレートドローの弱いハンドはさすがにコールしてなさそう。
すごい、完璧だよ!いい感じで相手のレンジが読めてるよ。
イエイイエイ!
さて、じゃあ今の話をもとにランキング表をバージョンアップさせようか。デデン。
- (42s)・・・・ストレート
- 55、33・・・・セット
- A5s、A3s、(53s)、(A5o)、(A3o)・・・・ツーペア
54、76、(64)・・・・コンボドロー - ★チンアナゴちゃんのAQsはココ!
- AJ〜A6・・・・Aのワンペア
- A4s、A2s、54s、43s、32s、(A4o)、(A2o)・・・・ワンペア+ガットショット・ストレートドロー
- JJ〜22、65sなど・・・・K〜2のワンペア
- KQ、87など・・・・フラッシュドロー
- なし・・・・ガットショット・ストレートドロー
- KJ、98など・・・・ハイカード
これで相手のハンドレンジのランキング表が作れたね。相手が持ってるか微妙なハンドは()をつけたよ。
ふーん、私のAQはセットとかツーペアには負けてるけどワンペアの中では最強なんだね。
そういうことだね。ちなみに、相手のハンドのコンボ数も考えてランキング表を作ると、こんな感じになるよ。
コンボ数の計算はこうやったよ。興味があればクリックして開いてみてね。
(※画像に誤りがあります。フラッシュドローは13コンボでなく、正しくは12コンボでした。失礼しました。)
相手レンジのコンボ数の計算
- ()つきの持ってるか怪しいハンドはコンボ数を半分にして計算しています。チンアナゴちゃんのAhQhとフロップのカードが既に見えていることを考慮すると、相手のレンジに入っていそうなハンドのコンボ数は次のように計算できます。
- ストレート:(42s)が4コンボの半分で2コンボ。
- セット:55、33がそれぞれ3コンボずつで合計6コンボ。
- ツーペア:A5sがAc5c・Ad5dの2コンボ、A3sがAc3c・Ad3dの2コンボ、(53s)が5c3c・5d3dの2コンボの半分で1コンボ、(A5o)と(A3o)はそれぞれ4コンボずつでその半分だから2コンボずつ。合計2+2+1+2+2=9コンボ。
- コンボドローは54s、76s、(64s)だから合計2.5コンボ。
- Aのワンペア:AJ〜A6はそれぞれ8コンボだから、合計8×6=48コンボ。
- ワンペア+ストレートドロー:A4sとA2sはそれぞれ2コンボずつ、フラッシュドローになっていない54sは2コンボ、43sと32sはそれぞれ3コンボずつ、(A4o)と(A2o)はそれぞれ6コンボあって半分だから3コンボずつ、合計2+2+2+3+3+3+3=18コンボ。
- K〜2のワンペア:セットになっていないJJ〜22はそれぞれ6コンボ×8で合計48コンボ。
- フラッシュドロー:コンボドローになっていないフラッシュドローはKQs、KJs、KTs、QJs、QTs、Q9s、JTs、J9s、J8s、T9s、98s、87sなので合計12コンボ。
- ハイカード:KQ、KJ、KT、QJ、QT、Q9s、JT、J9、J8s、T9s、98s、87s、76sからフラッシュドローになっているものを引けばいいので、(12+16+16+12+12+3+16+16+4+4+4+4+4)-13で合計110コンボ。
どう?こうして図にするとわかりやすいでしょ。相手はどんなハンドを持っていそうなのか、自分は具体的にどのくらいの強さなのか、これでかなりスッキリしたんじゃないかな。
なるほど、こうやって考えればいいんだね!もっと早く知りたかったよ。
ポストフロップで正しいアクションをするためには、自分の強さをできるだけ正確に知る必要があるんだ。そのためにいろんな情報を使って、相手のレンジを考えるのが大事なんだね。以上が「じっくりコース」の概説だよ。
あ、でも私、今回の話はなんとか理解できたけど、相手のポジションとかアクションが違ったらわかんなくなるかも。
レンジのヒントにはいろんなパターンがあるからね。アクションがコールじゃなくて3ベットだったり、ポジションもBUだったり・・・。
そうそう!違うパターンのときはちょっと自信ないかも。
よし、じゃあ次回はまずレンジのヒントについてさらに詳しく説明しようかな。
相手のポジション・アクション・プレイスタイルをそれぞれ分類して、どういうふうに相手のレンジを推理すればいいか、一緒に考えてみようか。
おお、相手のポジションとかアクションごとにやるの?
うん。レンジのヒントについて総まとめをしてみようかなと。さて、長くなりそうだから今日はここまでにしようかな。今日のまとめだよ。
今日のまとめ
- フロップで「自分のハンドの強さ」を測ろう!
- 強さを測るためには「じっくりコース」と「らくらくコース」!今日は「じっくりコース」を一緒にやってみたよ
- まずはフロップで成立している役・ドローのランキング表を作ろう!
- 「レンジのヒント」をもとに相手のレンジを考えて、ランキング表をバージョンアップさせよう!
- 相手のレンジのランキング表と自分のハンドの強さを比べれば、「自分のハンドの強さ」が正確にわかるよ
ポストフロップの状況判断は難しいけど、他のプレイヤーと差がつきやすいところだよ。次回はレンジのヒントの総まとめをするね。
コメント
コメント一覧 (6件)
すごくわかりやすいです。自分のポーカーに対する考え方が変わりました。これからも楽しみにしています。
私の中で、もやっとしていたことを、言語化なさっていて、素直に文章力が高いなと感心しました。フロップの判断は苦手で、バリューにもブラフにもなっていないベットを、よくしてしまいます。
次の記事もたのしみにしております。
相手のレンジのランキングとやらはあくまでフロップでの強さでしょ。ターン、リバーになると、またぜんぜん変わるのでは?
次の記事でする話だったらすいません
>>私はロボットではありませんさん
おっしゃるとおりです。ストリートが進むとお互いのハンドの強さが変わるので、ターンが落ちた時点でまた相手のレンジのランキング表(ターンver)を作り直すことになります。その際、フロップでの相手のアクションが重要なレンジのヒントになります。
すごく勉強になります。
説明がうますぎ!
今後も期待しています。
ここまで詳細かつ丁寧に相手ハンドレンジの予想と自分の強さの確認を解説している記事は初めて見ました。
リーディングが上達しないのでとても勉強になります。
実践的な推測方法の記事楽しみにしています。